高校生の皆さん、就職活動で「求人票」を見たことはありますか?
求人票には、会社の名前や仕事内容、給与、休日、勤務時間など、
就職先を選ぶための大切な情報が載っています。
でも、初めて見ると、
「給与はどこを見ればいいの?」
「年間休日って何日あれば多いの?」
「仕事内容を読んでも、実際に何をするのかわからない」
そんな疑問が出てくるかもしれません。
求人票は、ただ条件の良い会社を探すためのものではありません。
自分がその会社で働く姿をイメージするための、大切な資料です。
今回は、高校生の皆さんが求人票を見るときに、特に確認しておきたいポイントを紹介します。
まず、確認したいのは「仕事内容」です。
例えば、同じ製造業でも、機械を操作して製品をつくる仕事、完成した製品を検査する仕事、
部品を組み立てる仕事、製品を箱に詰めて出荷する仕事など、仕事内容はさまざまです。
また、「事務職」と書かれていても、パソコン入力が中心なのか、電話対応や来客対応が多いのかによって、働き方は違います。
仕事の名前だけで判断せず、具体的に何をするのかを確認することが大切です。
わからない言葉があれば、そのままにせず、学校の先生に聞いたり、職場見学などで確認したりしてみましょう。
就職先を選ぶうえで、給与は気になるポイントですよね。
求人票には「基本給」「各種手当」「賞与」などが記載されています。
例えば、月給20万円と書かれていても、その内訳は会社によって異なります。
確認しておきたいのは、基本給はいくらなのか、通勤手当などは支給されるのか、
賞与(ボーナス)はあるのか、昇給の制度はあるのか、固定残業代が含まれているのか、という点です。
また、給与からは税金や社会保険料などが差し引かれるため、
実際に受け取る金額(手取り額)は、額面の給与とは異なります。
給与の数字だけを見るのではなく、その中身を理解しておくことが大切です。
「土日休みがいい」「プライベートの時間も大切にしたい」
そんな希望を持っている人も多いと思います。
求人票では「年間休日」と「休日の制度」を確認しましょう。
特に知っておきたいのが、次の違いです。
週休2日制
1か月の間に、週2日の休みがある週が少なくとも1回ある制度です。
完全週休2日制
毎週、必ず2日の休みがある制度です。ただし、土日が休みとは限りません。
また、年間休日が多くても、土日勤務がある会社もあります。
反対に、平日が休みだからこそ、買い物や外出がしやすいというメリットもあります。
大切なのは、休日数だけでなく、自分がどんな生活を送りたいのかを考えることです。
求人票には、仕事の開始時間や終了時間、休憩時間なども書かれています。
例えば、
8:00~17:00
9:00~18:00
交替制勤務(早番・遅番など)というように、勤務時間は会社によって違います。
また、残業の有無や月平均の残業時間も確認しておきましょう。
朝が早い仕事、夕方から始まる仕事、交替勤務がある仕事など、働き方はさまざまです。
通勤時間も含めて考えると、実際の一日の生活をイメージしやすくなります。
毎日無理なく通い、長く働けるかどうか。
これも就職先選びでは大切なポイントです。
自宅から通える場所なのか、それとも寮や一人暮らしが必要なのか。
勤務地も忘れずに確認しておきましょう。
同じ会社でも、本社と実際に働く場所が違うことがあります。
また、将来的に勤務地が変わる可能性がある会社もあります。
2024年4月からは、求人募集時に仕事内容や勤務地について、採用直後だけでなく、将来変更される可能性のある範囲も明示するルールになっています。
特に地元で働きたいと考えている人は、転勤の可能性や勤務地の変更範囲も確認しておきましょう。
求人票には、給与や休日以外にも、働く人を支える制度が記載されています。
例えば、社会保険の加入、通勤手当、退職金制度、社員寮や住宅手当、資格取得の支援制度、育児休業などの制度。
会社によって用意されている制度は異なります。
特に高校卒業後、初めて社会人になる皆さんにとっては、入社後に仕事を教えてもらえる研修制度や、先輩社員のサポート体制も気になるところです。
求人票に記載されていないこともあるため、職場見学などで確認してみるのもよいでしょう。
ここまで求人票の見方を紹介してきましたが、実は求人票だけではわからないこともあります。
例えば、「どんな人たちが働いているの?」「職場の雰囲気は?」「新人でも相談しやすい?」
「実際の仕事は難しくない?」
こうしたことは、数字や文章だけではなかなか伝わりません。
だからこそ、職場見学は大切な機会です。
働いている人の様子を見たり、実際の作業を知ったりすることで、求人票を読むだけでは気づかなかったことが見えてきます。
会社を選ぶときは、条件だけでなく、実際の職場の雰囲気も大切にしてほしいと思います。
求人票を何枚も見ていると、「どの会社も良さそうに見える」「結局、何を基準に選べばいいの?」
と迷ってしまうこともあると思います。
そんなときは、一人で答えを出そうとしなくても大丈夫です。
学校の先生や家族など、身近な人に相談してみましょう。
自分では気づかなかった仕事の魅力や、確認しておいたほうがよい条件が見つかるかもしれません。
ただし、最後に大切なのは、自分自身が納得して選ぶこと。
給与が高い会社、休みが多い会社、通いやすい会社。
どれが一番良いかは、人によって違います。
自分が何を大切にしたいのかを考えながら、求人票を比較してみてください。

① 求人票は給与だけでなく、仕事内容・休日・勤務時間も確認する。
② 数字や条件だけではわからないことは、職場見学や質問で確かめる。
③ 大切なのは、自分に合った働き方ができる会社を選ぶこと。
高校卒業後、初めての就職先を選ぶのは、大きな決断です。
だからこそ、焦らず、一つひとつの情報をしっかり確認してほしいと思います。
求人票の見方がわかるようになると、会社選びの視点も少しずつ
変わってきます。
自分に合った仕事を見つけるために、まずは求人票をじっくり読むことから始めてみましょう。
厚生労働省の 高卒就職情報WEB提供サービス
【高校生向け】第5回 職場見学では何を見る?会社を訪問するときのチェックポイント
求人票を読んで気になる会社が見つかったら、次は実際の職場を知ることも大切です。
次回は、高校生が職場見学に参加するときに確認しておきたいことや、見学前に準備しておきたいポイントを紹介します。
第2回 高校生が知っておきたい、世の中にはどんな仕事がある? ここ⇗