高校生の皆さん、就職活動で「職場見学」という言葉を聞いたことはありますか?
「会社見学って何をするんだろう?」
「どこを見ればいいの?」
「会社の人に質問してもいいのかな?」
初めて会社を訪問するときは、緊張することもあると思います。
前回は、求人票の見方や会社選びのポイントについて紹介しました。
でも、求人票に書かれている情報だけでは、実際の職場の様子まではわかりません。
そこで大切になるのが、
自分の目で会社を見て、働く環境を知ることです。
今回は、職場見学で確認しておきたいポイントや、会社を訪問するときの心構えを紹介します。
高校生の就職活動では、応募する会社を決める前に、実際の職場を見学できる場合があります。
これを「応募前職場見学」といいます。
職場見学は採用面接とは違い、仕事内容や働く環境を知り、自分に合った会社かどうかを考えるための機会です。
例えば、求人票に「製造スタッフ」と書かれていても、実際の仕事内容は会社によってさまざまです。
機械を操作する仕事もあれば、製品を組み立てたり、完成した製品を検査したりする仕事もあります。
実際に見てみると、
「思っていたより細かい作業が多いんだな」
「こんな大きな機械を使うんだ」
「社員の人たちは、こんなふうに働いているんだ」
と、新しい発見があるかもしれません。
職場見学は、求人票だけではわからない部分を知るチャンスです。
職場見学でまず注目したいのは、実際にどんな仕事をしているかということです。
確認したいポイントは、
・どんな作業をしているのか
・どんな機械や道具を使っているのか
・一人で進める仕事なのか、チームで進める仕事なのか
・立ち仕事が多いのか、座って行う仕事なのか
・自分にもできそうな仕事内容なのか
などです。
例えば、同じ工場の仕事でも、体を動かす作業が中心の職場もあれば、細かい部品を集中して扱う職場もあります。
実際に働いている人の様子を見ることで、仕事のイメージが具体的になります。
すべての仕事をその場で理解する必要はありません。
大切なのは、「自分がこの仕事をしている姿」を少し想像してみることです。
仕事内容と同じくらい大切なのが、職場の雰囲気です。
会社を訪問したときは、働いている人たちの様子にも目を向けてみましょう。
例えば、
などです。
もちろん、忙しい時間帯には会話が少ない職場もありますし、静かな職場が悪いわけでもありません。
会社によって働き方や雰囲気は違います。
明るくにぎやかな職場が好きな人もいれば、静かな環境で集中して働きたい人もいるでしょう。
大切なのは、自分に合った環境かどうかを考えることです。
短い見学だけですべてを判断することは難しいですが、一つの参考になります。
職場を見学するときには、仕事内容だけでなく、働く環境にも注目してみてください。
例えば、工場や物流倉庫であれば、空調設備や作業スペース、安全対策などが気になるかもしれません。
飲食店や食品工場であれば、衛生管理や作業の流れも大切です。
事務職であれば、デスクの配置や社員同士のコミュニケーションなども参考になります。
また、次のような点も確認できるとよいでしょう。
・休憩場所はあるか
・作業するときの服装はどうなっているか
・安全に仕事をするためのルールはあるか
・通勤に無理はないか
毎日通う場所だからこそ、働く環境は重要です。
求人票に書かれている勤務時間や休日などについても、疑問があれば質問できるように準備しておきましょう。
高校を卒業して就職する場合、初めて社会人として働く人がほとんどです。
最初から仕事ができる人ばかりではありません。
だからこそ、入社後にどのように仕事を教えてもらえるのかも大切なポイントです。
例えば、
「入社後は、どのように仕事を覚えていきますか?」
「先輩社員の方に教えてもらえる期間はありますか?」
「高校を卒業して入社した先輩も働いていますか?」
といった質問が考えられます。
最初は誰でも新人です。
わからないことを学びながら、少しずつ成長していける環境かどうかも、会社を選ぶときの参考にしましょう。
職場見学では、会社の担当者から説明を受けることが多いと思います。
説明を聞いていて疑問に思ったことがあれば、質問してみましょう。
例えば、
「1日の仕事の流れを教えてください」
「仕事で大変だと感じるのはどんなときですか?」
「新人の方は、最初にどんな仕事を担当しますか?」
「働いていて、やりがいを感じるのはどんなときですか?」
「仕事に慣れるまで、どのくらいかかりますか?」
こうした質問は、実際の仕事を知るきっかけになります。
とはいえ、緊張してうまく質問できないこともあるでしょう。
そんなときは、見学前に聞きたいことを2〜3個メモしておくのがおすすめです。
その場で答えが聞けなかったことは、学校の先生に相談して確認してもらう方法もあります。
職場見学は採用面接ではありませんが、会社の人たちは仕事の時間を使って案内してくれています。
訪問するときは、基本的なマナーを意識しましょう。
気をつけたいポイント
・時間を守る
・服装や持ち物は学校の指示に従う
・あいさつをする
・説明をしっかり聞く
・スマートフォンは必要なとき以外使用しない
・写真撮影は必ず許可を取る
・職場の安全ルールや担当者の指示を守る
・見学が終わったらお礼を伝える
特別に難しいことをする必要はありません。
普段の学校生活で心がけている、あいさつや時間を守ることを大切にしましょう。
職場見学は、会社を訪問して終わりではありません。
見学後に、自分が感じたことを振り返ることも大切です。
例えば、
「仕事内容は思っていた通りだった?」
「職場の雰囲気は自分に合いそうだった?」
「ここで働いてみたいと思った?」
「もっと詳しく知りたいことはある?」
そんなことを考えてみましょう。
良かったところだけでなく、少し気になったところもメモしておくと、後から会社を比較するときに役立ちます。
そして、見学してみて「少し違うかもしれない」と感じても、それは失敗ではありません。
自分に合う会社を探すための、大切な発見です。
迷ったときは、学校の先生や家族とも相談しながら考えてみてください。
就職活動では、給与や休日、仕事内容など、さまざまな条件を比較して会社を選びます。
もちろん、そうした条件はとても大切です。
でも、長く働いていくことを考えると、職場の雰囲気や人間関係、仕事の進め方なども気になるところです。
求人票を読むだけでは、すべてを知ることはできません。
だからこそ、職場見学という機会を大切にしてほしいと思います。
「思っていたより楽しそうな仕事だった」
「こんな仕事があることを知らなかった」
「少し不安だったけれど、実際に見て安心した」
そんな発見が、これからの仕事選びにつながっていきます。
会社を選ぶことは、自分がこれから働く場所を選ぶこと。
焦らず、自分の目で見て、自分なりに考えていきましょう。
① 求人票だけでなく、実際の仕事を見よう
仕事内容や職場環境など、会社に行かなければわからないことを確認しましょう。
② 職場の雰囲気や教育制度にも注目しよう
自分が安心して働き、成長できそうな環境かどうかを考えることが大切です。
③ 見学後は、自分の気持ちを整理しよう
見学して感じたことを振り返り、納得できる会社選びにつなげましょう。
参考までに: 厚生労働省|中学校・高等学校卒業予定者の就職・採用活動時期について
第6回「高校生の就職面接|よく聞かれる質問と準備しておきたいこと」
会社見学を終えて、応募したい会社が決まったら、次は採用面接です。
「面接では何を聞かれるの?」
「志望動機ってどう答えればいいの?」
「緊張してうまく話せ
第2回 高校生が知っておきたい、世の中にはどんな仕事がある?⇗
第4回 求人票の見方を知ろう!就職先を選ぶときのチェックポイント⇗